個別指導base守山第二校 吉村です。
比喩というのは使いこなせれば、文章の表現力は格段に高まりますし、学校の読み取りのテストでも頻出されます。
皆さんが習ったものは、
直喩…直接「~のように」と表現するもの。
隠喩…比喩であることを明確に提示しないもの。
擬人法…人ではないものを人のように表現するもの。
の3つだと思います。
これだけでも十分なのですが、言葉というのも奥が深いもので比喩にはまだまだ沢山の表現方法があります。今日はその中の一つの換喩というものをご紹介したいと思います。
換喩というのは文字通り例えるものを別のものに置き換えて表現する方法です。
我々、関西人にとってなじみのあるものですと、大木こだま・ひびきの漫才が有名でしょうか。
「昨日、一晩で一升瓶、飲んでな。」
『一升瓶は飲まれへんやろ~。』
確かに一升瓶という物質は飲むことはできません。これは一升瓶の中に入っているお酒を空けてしまった、という解釈ができますよね。このようにピンポイントな語句で表現することが難しかったり、長くなってしまったりすると代わりに意味的に隣接するもので表現することができるのです。
普段、面白く聞いている漫才もこうして読み解くと語学的に役に立ったりするのですね。
ちなみに彼らの漫才は他にも慣用句などを面白おかしく取り扱っているものも多いです。今後そういった目線で見てみてはいかがでしょうか。
こんなやりとりがあったのを記憶しています。
「金に物を言わせてんねやな!」
『金は物言えへんやろ~。金が物言うたら、銀行はやかましぃてしゃあないがな~。』
『なんや、えらいこの銀行騒がしいでんな~。』『すんまへんな~、金がもの言うてますねや~。』
いや~、彼らの表現方法、チッチキチ~ですね。