個別指導base守山第二校 吉村です。
さて、全国的にいよいよ本日から夏休みに突入いたしました。いっぱい遊んでいっぱい学んで…という理想的な生活を送るべく、baseでは少し早い今月から夏期講習が始まっております。
今年の守山第二校では、中学生の方に今までに習ってきたものや新出の英単語を使って例文を書いてもらうようにしてもらっております。しかしただ作ってもらうだけでは面白みに欠けますので、よりユニークな例文を書いてコンテストを実施しています。
ところが、これがなかなかどうして難しいものです。普段やっている和訳の問題はできていても、いざ自分で英作文をつくるというのは慣れない作業ですからね。
なおかつ、やっぱり日本語と英語は根本的に文法や文化が違いすぎます。日本語で思いついた例文は英語圏の人たちにとっては全く使わないフレーズであったりするのです。
日本語・英語どちらの言語も精通していないと粋な例文は作り難いということですね。
かの文豪、夏目漱石は英語の教師をしていたとき、生徒が I love you. という例文を「我君ヲ愛ス。」と訳した際に、「日本人はそんな台詞は口にしない。『月が綺麗ですね。』とでも訳しておきなさい。」と、のたまわったそうです。
また同じく文豪であり翻訳家でもあった二葉亭四迷はツェルゲーネフのロシア文学「あひびき」で劇中のロマンチックなアプローチに対して" Ваша… " =「yours(あなたに委ねます)」と囁いたシーンを「死んでもいいわ」と訳しています。
…もちろんテスト中にこんな訳しかたをすれば確実に×をもらいますが、こういった感性を大事にして生き生きとした例文を作って、来る二学期の実力・中間テストでの英作文の問題の肩慣らしといきましょう。