音楽を聴きながら勉強することは良いことだろうか。
栗東校に通ってくれている生徒たちに聞くと、多くの生徒が家では音楽を聴きながら勉強しているようです。
さて、音楽を聴きながら勉強することは良いことなんでしょうか。
私は学生時代に音楽を聴きながら勉強していましたので、どちらかと言えば、「良いこと」だと思っています。
しかし、100%良いことかと言えば、それには「否」と否定できます。
なぜなら、国語のように問題文を読んで本文の内容をある程度頭に入れなければならない問題を解くときには、音楽が邪魔になるからです。
少しだけ五感の話をします。
五感とは、視覚(目で見る)、触覚(手で触る)、聴覚(耳で聞く)、味覚(舌で味あう)、嗅覚(鼻で匂う)です。
人間の持っている五感をより多く使えば、暗記がしやすいという話があります。
英単語を暗記するにしても、目で見て暗記するのではすぐに忘れてしまいます。
が、しかし、手を使って英単語を書き、声を出して単語を発音し、その音を耳で聞き、目で見るとそう簡単に忘れないはずです。おそらく、きっと、たぶん。
勉強中に音楽を聴くことは、五感の一つである耳を勉強に使わないことを意味します。
つまり、必ずしも良いことではありません。
しかし、待ってください。
例えば、家の自室で勉強するとしましょう。
必ず環境音がします。
アナログ時計のカチカチ音、兄弟姉妹の生活音、階下で両親が見ているテレビの音、外で大きなトラックが通る音など、挙げればきりがありません。
そのような環境音を遮断するために決まった音楽を聴くのは良いことではないか、と思います。
さあ、結論です。
音楽を聴きながら勉強することは良いことだろうか。
簡単に言えば、一長一短。
文章問題などを理解するとき、英単語や語句を暗記するとき、頭でやることが理解である時は、音楽を聴くべきではありません。
代わって、数学のやり方を知っている計算問題を解くときなどの反復練習するとき、また、音楽のリラックス効果を利用して、集中するときには、音楽を聴いても良いと思います。
音楽を聴いて勉強するとき、私個人的にお勧めするのは1曲のエンドレスリピートです。
アルバムなどで曲がコロコロ変わると耳が音楽に集中し、集中力が音楽に向かってしまうからです。
勉めて強いると書いて勉強です。
工夫を凝らして勉強してみましょう。