最近、国語の必要性がよく語られるようになりました。
センター試験の撤廃や高校入試の変化が影響していると考えられます。
では、実際になぜ必要なのかを考えていきたいと思います。
まず第一に、社会に出てから必要であるということが挙げられます。
算数や数学は論理的思考の土台として確かに必要です。
しかし、連立方程式や関数といった内容は大人になってからはほとんど使いません。(専門的な職業は別として)
逆に国語力は社会に出てから役に立つことが多いです。
自分の考えをまとめる能力、相手に考えを伝える能力、相手の考えを理解する能力、自分の考えを文章にする能力。
これらの力は働く上で本当に重要になります。
現代はインターネットの発達により、ほとんどの知識をやる気があれば調べられます。
その情報をもとに仕事をすることが多いです。その時に国語力は必要とされるのです。
次に、グローバル社会が挙げられます。
今、学生のお子様が働くようになるころは、今以上にグローバル化していると思われます。
当たり前のように海外で働く人が増えると思います。
その場合、イメージとしては英語力が必要と感じる人は多いと思いますが、英語力より必要なのは国語力です。
科学の進歩に伴い高性能の翻訳機やスマホで翻訳できる時代です。
簡単な会話であればすぐに出来ますが、
自分の考えを相手に伝える場合は、まず自分の考えをまとめる能力が必要になります。
今のお子様を見ていると、タブレットの使い方や雑学といった知識は私たちの頃に比べて非常に身についています。
ただ、文章を書く力や伝える力といった部分は、忘れがちになっていると思います。
これからの時代は今まで以上に速いスピードで科学が進歩していく時代です。
プログラミングや語学、パソコンの使い方など、
いろいろな知識が必要とされる時代になると思いますが、
基本となる部分は人対人になり、その部分が非常に重要視されていくと思います。
教室の方では、基本となる国語力の質も重視させてもらい、
日々の学習にも活きてくるように取り組んでもらっています。
小、中学生のお子様は、素直で伸びる時期です。
しっかりした国語力を身に付けてもらいたいと思います。