人の世に道は一つということはない、道は百も千も万もある
‟人間50年、
下天の内をくらぶれば、夢幻のごとくなり、
ひとたび生を得て、滅せぬ者あるべきか。”
これは現世の儚さを謡った幸若舞『敦盛』の一節です。
織田信長が舞い謡いながら桶狭間の戦いに出陣したことでよく知られています。
現代は、信長の時代より平均寿命が80~90歳の人も珍しくないですが、
どんなに科学が進んでも『生者必滅』の基本は変わりません。
生者必滅とは、生まれてきた者は必ずいつか死ぬという意味になります。
少し極端かもしれませんが、これは真理となります。
生まれた日はわかっていますが、死ぬ日は誰もわかりません。
毎日、一瞬を後悔せずに生きることが大事になります。
今年の夏も人生で一回きりです。
特に受験生の方は、後悔をすることのないように頑張ってほしいと思います。
学生の頃は目の前の苦しさで判断しがちですが、
勉強が出来る嬉しさ、部活を頑張れる喜びというのは大人になってからは取り返せません。
部活の最後の大会があったり、受験勉強があったりと
忙しい時期になると思いますが、毎日、一瞬を大事に過ごしてもらいたいと思います。
過去を反省すること、将来を計画すること。とても大事です。
ただ、‟今を生きる!!”
という事はそれ以上に大事になります。
結果が出るのはまだ先ですが、
自分自身が満足出来るような夏の過ごし方をしてみて下さい。
‟少年老い易く、学成り難し”ですよ。