‟人間は考える葦である”
だいぶ昔のパスカルという人が残した言葉で、
人間は孤独で弱いが、考える事ができることにその偉大さと尊厳さがあるとしました。
子供たちと勉強をしていく中で、この考える力
というものが、落ちてきているとよく感じます。
(大人も落ちてきていると思いますが・・・)
中学生くらいになると、話したことをすぐにスマホで調べたりします。
確かに、言葉の意味や答えはすぐに見つかります。
ただ、それが活きた力になるかというと、
あまりならない気がしています。
なぜかというと、
情報や知識というのは、使い方やタイミングが非常に重要になるからです。
ただ知識だけを知っているというのと、
活きた知識として使えるかは全く別物になります。
昔に知識と知恵は違う、と話している先人は、優れた先見の明があったと思います。
では何が大事かというと、
自分の中で、何度も考えるという行為だと感じています。
低学年のうちは何にでも興味があり、
新しいことに自分からチャレンジしていく時期となります。
そのような時期に新しい知識と共に、
考えるという習慣を身に付けてほしいと思います。
考える習慣をつけることで、
創造力、論理力、思考力、コミュニケーション能力
といった能力が培われます。
子供たちにとって、答えが見つかりやすい時代になっています。
ただ、いろいろな場面で答えは1つではないことが多いです。
その中から自分の中での答えを見つけるためには、
考える力が必要になります。
自分でよく考える力をつけなければ、
嘘の情報や人に流されやすくなります。
そうなれば、自分で選択した人生ではなくなり、
後悔が残ることが多いと思います。
皆さんも、小・中学生の間に、
すぐに答えを探したり、だれかに聞くのではなく、
一度自分でよく考えるという習慣を身に付けてもらいたいと思います。
たまには、
‟人間は考える葦である”
と自分に言い聞かせてみて下さいね。