個別指導base栗東校 吉村です。
夏期講習と夏休みというひとつの区切りを終え、また新たな生活が始まりました。
つまりは、先月・先々月よりもお家での勉強時間が長くなるということですね。
お家での勉強時間が長くなるんですよ!?
二学期はどの学年も少々やっかいな単元に入りますので、日々の勉強が大事になっていくのです。(二学期に限ったことではありませんが…)
さて、そんなご家庭での勉強中に
「音楽を聴いて取り組んでいいのか、否か。」
…そんな質問が時折あったりなかったり。
結論から言うと「聴かない方がよい」です。
というのは音楽を聴きながら勉強をすると「マルチタスク」となってしまい、集中できず脳が疲労してしまいます。
マルチタスクというのは複数の仕事を並行して行うこと。
例えばパソコンやスマホなどは当然のようにマルチタスクをします。
ウェブサイトを閲覧しながら音楽を流すなどできてしまいます。
しかし、人間の場合、パソコンとは違います。
マルチタスクはできません。
一見マルチタスクをしているように思えても結局は「それぞれに断片的に集中していることの繰り返し」でしかないのです。
例えば、勉強しながら音楽を聴き、さらには友達とLINEをし片手間にアプリゲームを行う…
こんなことをしようものなら脳がめまぐるしく違う作業の集中を切り換えていくため、疲労の蓄積が高まり効率はどんどん悪くなっていきます。
もし行うのであれば、一つ一つこなした方がよいでしょう。
ただ、それでもやっぱり「自分は音楽を聴きながらやった方がいい!」という方はいるでしょう。
それこそ刷り込みのように、音楽とやる気が結びついている場合です。
ただ、そういった方でもできるならBGMだけの曲にした方がよいでしょう。
しないほうが良いといいつつ、私も何か作業を行う際に音楽を聴いてしまいます。
ただ趣味で聞く音楽がインストもの、つまりはボーカルのない音楽なので、
言語的な集中は勉強に、イメージ的な集中は音楽に。と、割り振ることができるので、あまり邪魔しあいません。
また、実は人は「完全な無音」では、かえって集中できなくなることもあります。
なぜなら無音というのは、原始時代でいうなら、「夜」の象徴。
それこそ無防備な状態で、外敵が襲ってくる可能性がある時間帯なので、その分、かえって周囲の音に集中してしまいます。
そのため、ちょっとした物音で「ビクッ」としてしまい、そちらに意識が分散してしまうリスクもあります。
そのため、「波の音」とか「自然の音」とか「雑踏の音」とか、そういった環境音を流してみるのもアリかもしれませんね。