こんにちは。個別指導baseの山城です。
秋の夜長、耳を澄ましていると虫たちの奏でる自然の「名曲」が聞こえてきませんか?
今日はそんな秋の演奏家たち(鳴く虫たち)についてお話します。
鳴く虫の代表としてコオロギの仲間、キリギリスの仲間があげられます。
かれらの音の出し方は、バイオリンのような仕組みで羽を擦って音を出すのです。
振動が羽に伝わり、羽と体の間にできた空間で共鳴させて音を大きく響かせるほか、
音を大きくするための発音鏡という器官を持つ種もいるのです。(Excellent!)
鳴くのは基本的にオスで、メスを呼ぶとともに他のオスに自分がいることを知らせるため、
メスへの求愛のため、オス同士が争う際に鳴くのです。
また、鳴き声もさまざまでスズムシは「リーン・リーン」、エンマコオロギは「コロコロリー」、
キリギリスは「チョン・ギース」、クツワムシは「ガシャガシャガシャ」、ウマオイは「スイーッチョン」
などがありますが、近年その姿が見られなくなってきた種もいます。環境(気温や光などの条件)に
敏感なのでその環境が変化したことが大きく影響しているのでしょう。なんとしても絶滅は防がねば・・・
日本では「虫の音」を愛でる心が万葉の昔よりありました。和歌にもつづられています。(万葉集)
そして平安(虫選、虫合わせ)、江戸~(虫売り、虫聴き)・・・現代・・・さらに将来へと。
先ほど紹介した虫の鳴き声の擬音語は他にもあって実に豊富です。英語では「chirp」(鳴く、さえずる)の動詞の表現ぐらいです。
あらためて日本人の繊細さがうかがえますね。(Fantastic!)
庭先や公園、林などに少し立ち止まって、是非とも「秋の演奏家たち」の名演奏に耳を傾けてみましょう。(Bravo!)