個別指導base 守山第二校 吉村
中学生のみなさん。期末テストお疲れ様でした。科目が多い上に提出物もてんこ盛り。
なかなかハードだったと思いますがよく頑張りました。でもそれで満足してはいけません。答案用紙が返却されたらどこを間違えたのか、これからどういう学習をしていけばよいのかを分析しなければ次へは繋がりません。だから、自分の問題用紙、解答用紙、解答。の3点が返却されたら塾へ必ず持参してください。(5科目)きちんと分析して、学習プログラムを組んで冬期講習へ繋げていきます。
とはいってもせっかく期末テストが終わったので、少しリフレッシュも必要です。私は先週の金曜ロードショーで録画していた「火垂るの墓」を見ました。私が中学生の頃見た時とはかなり印象が違っていてとてもおもしろかったです。一番印象が違ったのは、西宮のおばさん(せいたと節子を預かった人)です。節子たちの母の着物を売ったり、ご飯での差別(区別?)。オルガンを弾いていたことに対しての注意など、子どもの頃はなんて意地悪なおばさんなんだ。せいたと節子が可哀想だ。と思っていましたが、今考えると、孤児二人を預かることはとても大変だし、勤労に出る娘と下宿の男性(親族ではない)とさらに、せいたと節子の食事の世話までするのは並大抵ではありません。そもそも戦時中ではなく例え平和な現在でも学校にも行かず、働きもせず遊んでばかりいたら許されません。自分の子どもでも許さないでしょう。ましてや他人。戦時中にオルガンを弾くなんてありえません。
兄妹は、海軍エリートの裕福な家庭で何不自由なく育てられ、本人たちには悪気がなくても庶民から見ればわがままで、腹立だしく感じてしまうのかもしれません。回想シーンで戦時中は軍人しか飲めなかったカルピスを飲んでいたり節子が食べたいものを聞かれて「てんぷら」や「おつくり」と答えているシーンからも庶民との感覚のずれがわかります。
せいたの行動は地域社会の大人たちのアドバイスを拒否して、自分と節子の小さな世界に閉じこもることに終始していました。結果、どうすることもできずに節子を衰弱死させてしまうわけです。せいたの行動をどう捉えるか。中学生のみんなもあと、五年、十年もすれば社会に出て行くことになります。そのときにもう一度この作品を見てみるのも良いかもしれません。