あなたが、英語ができる人かどうかは、あなたの教科書の状態を見ればおよそ見当がつきます。
実は英語ができる人は、まず教科書をボロボロになるまでめくっています。何度も読むことで、
リズムで英文を覚え、どのページに何が書いてあるかといったイメージを自然に頭に入れている
のです。さて、1つ重要なことをお伝えします。学習における成功の方程式は、「少量」×「反復」×「継続」
であると認識することです。「ボロボロになるまで教科書を読むなんてボクには無理だよ!」というかも
しれません。しかしこの方程式の学習であれば、自然に、かつボロボロになるまで読めるようになります。
実は、多くの事を一気に学習する人(一夜漬けが得意な方など)は、たいてい成果が出ませんし、
途中で挫折します。ふだん慣れない大きなことに取り組む人は、「やらない時の自分の状態
に戻るよう」脳はあなたに指令しているのです(ホメオスタシス)。
ですから、あなたは、脳による「進化を止めてしまう指令」が働かないよう、
「あなたの脳に気づかれずに努力する必要がある」のです。
「昨日とは違う、小さな努力を続けていく」のです。
では本題です。教科書はどう読めばいいのでしょうか?こうしたらいかがでしょう?
今日はLesson1-1を5回読むことにしましょう。2日目は、前日の1-1と1-2を5回読みます。
3日目は、1-1、1-2、1-3を5回読んだとします。
そうすると、1-1については3日目で15回読んだことになりますね。時間もかかりません。
しかし、効果は絶大です。もし虫食いの問題が出たとしても、パッとひらめいて答えを書ける
はずです。そして、30回に到達した時には、1ヶ月経っても忘れない、強固な英語暗唱ができている
はずです。
以下、実際の教科書リーディングの際の進行例を記します。
単語が自由自在に読めるときは、次の⑥⑦⑧の3ステップのみ!5分で終わります。
①教科書の文章を読んでみる。
②読めないところにマーカーを引く
③教科書CDを聴く。
④読めなかった単語について、欄外の単語の下に読みを書いておく。
⑤もう一度聴く。
⑥英文を5度読む。
⑦日本語で英文を前から1回訳す。
⑧教科書の上に「正」の字をためていく。
最後のアドバイスです!
「あなたが英語の教科書を『開く』」という行動にすぐさま移れることが『リーディング』
という行動へ移るための最大の試練です。「行動にかかる手間を20秒減らすだけで、目的の行動を
実行できる」という研究結果もあります。
ということは、たとえ部活で疲れて学校から帰ってきたとしても、「カバンの中身から英語の教科書
のみを机の上に出しておく、開いておく」という行動を第一に行っておけば、自然にその教科書が目に
入りますよね?すこし休むと勉強に身が入らないという方も、そういった小さなきっかけにより、
「リーディングする」という行動がとれやすいのではないでしょうか?